矯正歯科
矯正歯科治療の分類や流れを説明いたします。
矯正の種類
マウスピース矯正(アソアライナー)
アソアライナーは、透明のマウスピースを用いた歯列矯正です。ワイヤーを使用しないため、矯正治療をしていることに気づかれません。
SMAP(インプラント矯正)
最先端歯科治療のインプラント矯正は通常の矯正器具とインプラントを組み合わせた治療で小さな板状インプラントを使用します。最大のメリットは、インプラントを奥歯やあごの骨に植えて固定源にすることで、歯が奥に移動できることです。
舌側(リンガル)矯正
「舌側矯正」とは、通常歯の表側に付ける装置を、歯の裏側に装着してしまう方法です。他人からは装置が見えないので矯正していることがわかりづらく、接客や営業の仕事をしている人にぜひおすすめ。
クリアブラケット(ホワイトワイヤー)
前歯(切歯・側切歯・犬歯)には透明の矯正器具を使用。針金(ワイヤー)にはホワイトワイヤーを使用。銀色のワイヤーよりはるかに目立ちません。
メタルブラケット
歯列矯正と聞いて、イメージされるのが、この銀色をしたメタルの装置ではないでしょうか。どうしても装置(ブラケット)が目立つという難点がありますが金属のブラケットは、金属の特性により、薄くて丈夫です!
大人の矯正歯科治療は今や常識
矯正歯科治療を希望する成人はこの 10 年で倍増しました。年齢に関係なく、矯正歯科治療を受ければ必ずより良くなります。歯の移動に用いるメカニクスは子供でも成人でも基本的には同じなのです。
隙間のある歯、出っ歯、受け口、上下の前歯が重ならない、歯のでこぼこ、かみ合わせの悪さによるあごの痛み、あごの音がするなどは成人でも矯正歯科治療で治すことができます。
また、矯正装置を付けても日常生活に邪魔になるようなことはありません。歌うことも、楽器を演奏することも、激しいスポーツをすることも、もちろん食事をすることも出来ます。
不便な事といえばキャラメルを食べることやチューインガムを噛むことが制限される事くらいです。
矯正歯科治療を受けたいとは思っていても、成人の方の多くがためらってしまう最大の理由は、笑った時に見えてしまう金属です。 しかし現代の矯正歯科は科学技術、材料の進歩により、目立たない装置や歯の裏側につける装置など、成人の方にも矯正歯科治療を始めていただきやすい工夫がなされています。
子供の矯正歯科~開始時期とその意味~
最適年齢は7歳!
矯正歯科治療はいつ始めると良いと思いますか?
実は、矯正歯科治療を始めるのに最適な時期は症状によって、またお子さんによって違います。矯正歯科治療先進国アメリカにおけるアメリカ矯正歯科学会は、矯正歯科治療の初診年齢として7歳をお勧めしています。
矯正歯科治療を始められるのは思春期と思っておられた方は驚かれたかと思います。
お子様の口の中の健康を考えれば、出来るだけ早く専門医に診てもらう事をお勧めいたします。
▼次のような様子が見られたら一度けやき歯科にいらしてください。
- ・噛みにくい
- ・口呼吸
- ・指しゃぶり
- ・前歯の重なり
- ・関節雑音
- ・前歯が出ている
- ・前歯が反対 (下の歯が前に出ている)
- ・噛み合わせが悪いと感じる
- ・上と下の前歯に隙間がある
- ・いつも口が開いている
これらは特徴的な異常症状です。
しかしなるべく早い時期に矯正歯科治療をおこなう事で、治療が可能な事でもあるのです。
早期初診から得られる恩恵
矯正専門医はどのような年齢からでも美しい笑顔を創り出すことができますが、それでも上記のように矯正治療には最適の年齢があります。
出来るだけ早い年齢に初診を受けていただくことで、個々のお子さんが最小の治療期間と費用で最大の効果をあげることができます。
早ければ治りますが、顔やあごの成長が終了してからでは治らないような場合もあります。
両親は子供に美しい笑顔をもってほしいし、お子様も健康で素敵な笑顔を持ちたいでしょう。 矯正専門医の治療ゴールもそこにあります。
咬合異常を治療しないでいると、う蝕(虫歯)、歯周病、骨吸収、歯の欠損、顎関節症になりやすいのです。さらに成人になってからこうした症状を治療するには、今払う矯正治療費用よりもはるかに高額な費用が必要になるでしょう。
また、治療しないでおくと、子供の全ての言語に対する発音、全身状態、自尊心にも問題を生じる事になりかねません。
美しい笑顔になれば自信が生まれます。
美しい笑顔の価値を過小評価してはいけません。
歯並びを治すことでお子様がより良い環境を選択できることになるのです。
矯正歯科治療の流れ
初診(カウンセリング)
歯の状態をチェックしたあと、治療についての気になることの様々な相談に応じます。
精密検査&診断
最新の検査機器を使って歯やアゴの状態を綿密にチェックします。
治療に必要なあらゆる情報を収集し、それをもとにコンピュータで分析・診断。
歯並びの異常の原因を解明するとともに、治療後の状態を予測します。
治療方針の決定&説明
精密検査をコンピュータで分析・診断した結果をもとに治療方針を話し合います。
不明点や疑問点に医師が丁寧にお答えします。
患者様は納得された状態で治療を受けることができます。
治療開始の準備
口腔内の清掃をするとともに、正しい歯磨きの指導をします。
矯正装置をつけていると、食べものが付着しやすくなりますから、矯正中の歯ブラシ指導に従って歯磨きを行っていただきます。
矯正治療の装着
装置はブラケットという小さな器具とワイヤーから出来ています。
ブラケットにはメタルのほか、透明で目立たないセラミック製のものもあります。
また、ワイヤーも最新型の白いホワイトワイヤーがあります。
また通常は歯の表側(唇側)につけますが、歯の裏側につける舌側矯正という方法もありますが、すべてのケースに適用できるわけではありません。
矯正治療中
矯正装置をつけている間は、1ヶ月に一度のペースで通院していただき、歯の移動の状態をチェックしたり、装置の調整を行います。
矯正装置の装着期間は、年齢・歯の状態・治療方法によって異なりますが 1 ~ 3 年くらいが目安です。
保定期間(リテイナー)
所定の位置に歯が移動し、きれいに並び終えたら矯正装置をはずし、代わりにリテイナーと呼ばれる保定装置をつけます。
これは歯がもとの位置に戻ろうとするのを防ぐ装置です。
半年くらいは1日中装着し、その後は夜だけ装着します。
保定期間は最低で1年で、矯正期間と同じくらいかかります。
その後も1ヵ月半~2ヵ月半に一度くらい通院していただき歯並びの状態をチェックします。
治療完了
必要な保定・観察が終わったら、矯正治療はすべて終了です。
その後も半年~1年に一度は定期検診を受けるようにしましょう。